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() 2大阪錫器株式会社は昭和24年に設立された、錫器の製作を専業とする会社です。現在では「現代の名工」今井達昌(伝統工芸士)を代表とし、国認定の4名の伝統工芸士、20名弱の男女が従事しています。大阪錫器の技術は、江戸時代後期に京都から大阪に普及した京錫の流れをくむ初代伊兵衛大阪で隆盛を極めました。昭和24年、今井弥一郎によって「大阪錫器株式会社」が設立されると、 今日まで伝統工芸の技術と育成が伝承されました。時代を経ると共に、技術・技法は洗練され、一部は現在生活にマッチした形へと変化しましたが、そのモノづくりの技と精神は今も引き継が錫伊に発し、代々れています。錫器の材料は主に「錫」という金属です。「錫石」という鉱石から精錬され、青銅器の材料として古代から使われていたこともあり日本でも盛んに採掘されていました。この錫を溶かし、液体にして型に流し込み、必要な形に作り変えます。この鋳造で作ったものをろくろを使って形を整えます。専用の刃物を使って削りだすことにより、精度の高い商品を作り出しています。また、錫器の着色には古くから日本で使われてきた天然のうるしを使用しています。大阪錫器株式会社では、日々の研鑚を忘れることなく先人たちの優れた技術や知恵を受け継ぐ品を作り続けています。京錫の流れを汲み現在に活きる器昔ながらの製作方法で匠の逸品SpecialWAZAWAZA一つひとつ丹念に取り入れたい、使い勝手の良い暮らし道具「日本のいいもの」を暮らしの中に

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