おもて書きについて

のし袋・のし紙のおもて書きは、縦書で書くのが原則です。特に目上の人には丁寧に書きます。さしあげる目的によっては、多少くずした書体でも良いでしょう。

墨の濃さは慶事は濃い色で、弔事はやや薄墨がよく、毛筆で書くのが正式ですが、近年筆記記具の開発が進み、色も均一になってきていますので毛筆に代わって筆ペン・サインペン等も使われています。

(1)御膳料:弔事に招いた僧侶が、酒食の座を辞したときに、遺族がじかに渡すお金の包みに

(2)読経御礼:読経を中心に僧侶を呼んだ場合のお礼に

(3)御回向料:仏事の読経により死者が極楽往生したお礼に

(4)御経料:ふだんは、あまり世話になっていない寺院へのお礼に

(5)御戒名料:戒名をつけていただいた謝礼に

(6)御布施:僧侶に対する謝礼に

(7)御悔:葬儀の前に、霊に供える食品に

(8)御供:故人が生前好んでいた品物を供えるときに

(9)御香料:香華を手向けるという意味で、故人が直属の目上の場合のお金に

(10)御香華料:香華を手向けるという意味で、故人が直属の目上の場合のお金に(黒白・銀水引の結び切り)

(11)御弔典:取引きのある会社関係者を会社で弔う供物に(表書きには、会社名を書く)

(12)御香典:御香奠と同じ(目上の人へは避けた方がよい)

(13)御香奠:葬儀で死者の霊前へ供える食品に(故人が目上の場合に)

(14)御霊前:葬儀で死者の霊前へ供える食品に(最も一般的でいかなる宗教にも共通、黒白・銀水引の結び切り中身の金額により豪華なものを使います)

(1)記念献金:お花料の1部を、お礼もかねて献金をする場合に(故人の氏名を下に書く)

(2)献金:教会への葬儀のお世話をしてもらったお礼に(黒白・銀水引の結び切りまたは白地の袋)

(3)謝礼:神父。牧師へのお礼に

(4)御礼:神父。牧師へのお礼に

(5)御偲料:死者の霊に品物を供える場合に(葬儀だけでなく追悼にも使用)

(6)忌慰料:プロテスタントの弔事の食品に

(7)御弥撒料:カトリック弔事でお金の包みに(キリスト教式葬儀教会・キリストの前における葬儀。新教・旧教ともに花輪は送らない祭壇に飾る生け花には贈り主の名前を出さないようにします)

(8)御花料:キリスト教式葬儀一般に霊前へ供える食品に

(9)御霊前:キリスト教式葬儀一般に霊前へ供える食品に(黒白・銀水引の結び切り蓮の花の模様入りは使わない)

(1)御席料:神社を葬儀の式場として借用した場合のお礼に

(2)御祭祀料:神事でまつりごとをしてもらったお礼に(黒白水引の結び切り、または白黒地の袋)

(3)御祈祷料:葬儀に限らず神前でお祈りをしてもらったお礼に(黒白水引の結び切り、または白黒の袋)

(4)御礼:神式葬儀のとき神官へのお礼に

(5)御神饌料:神式葬儀のとき神官へのお礼に

(6)初穂料:神の食にあたる供物に

(7)御榊料:死者の霊前に供える榊の代わりのお金の包みに

(8)御玉串料:死者の霊前に供える榊の代わりのお金の包みに

(9)御神前:神式葬儀の他に、神前行事一般に

(10)御霊前:一般に神式儀式の霊前へ供える食品に(黒白・銀水引の結び切り蓮の花の模様入りは使わない)

(1)偲草:神式の五十日祭の法要のあと忌明け挨拶の品物に(黒白・銀水引の結び切り)

(2)供養志:法要の引出物に

(3)粗供養:法要の引出物に

(4)志:法要のお返しの品に(最も一般的に使用)

(5)満中陰志:仏式の三十五日か四十九日の法要でのお返しの品に

(6)茶の子:香典返しで、食物などを配る場合に

(7)粗品:香典返しで、漆器など長い間使用できる品物を贈る場合に

(8)忌明志:仏式では三十五日か四十九日の法要に、神式では五十日祭での香典返しに

(9)志:香典返しの品物に(最も一般的に使用)

(10)御塔婆料:御塔婆を依頼したとき(黒白・銀・黄白水引の結び切り)

(11)御菓子料:法要であまり多額のお金を包まない場合に

(12)御供:法要に品物を供える場合に

(13)御供物料:仏式・神式・キリスト教式を問わず、一般の金品に

(14)御花料:仏式・神式・キリスト教式を問わず、一般の金品に

(15)御霊前:仏式・神式・キリスト教式を問わず、一般の金品に

(16)御仏前:御霊前と同じ(ただし、目上の人には新字体は使わない)

(17)御佛前:仏式の法要で、仏前に供える食品に最も一般的に(黒白・銀白水引の結び切り)